東京都の狩猟免許試験2026|日程・抽選倍率から合格のコツまで徹底解説
近年続くジビエ人気の定着や野生鳥獣被害への関心の高まりを受け、東京都内でも「狩猟免許」の取得を目指す会社員や若年層が目立っています。しかし、東京都における狩猟免許試験は、他県と比べて「受けること自体のハードル」が一段高いことをご存じでしょうか。大都市・東京ならではの定員制限や事前抽選、厳格な書類審査が存在するため、事前の情報収集なしに挑むと受験すらできない事態に直面します。
本稿では、東京都環境局が管轄する2026年(令和8年度)の最新試験日程や申込みの全手順、4つの免許区分(わな猟・第一種銃猟・第二種銃猟・網猟)の難易度、そして合否を分ける実技試験のポイントまでを現場取材と最新データに基づき完全網羅します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:東京都の狩猟免許試験は定員制(各回約230名)による事前抽選があり、日程発表直後の迅速な申込エントリーが必須。
- 要点2:全体の合格率は80〜90%と高めだが、実技試験(銃器操作・わな架設・鳥獣判別)で減点が重なると容赦なく不合格となる。
- 要点3:東京都猟友会が主催する「事前講習会」の受講が実質的な合格への最短ルートであり、独学での実技突破は極めてリスクが高い。
【2026年最新】東京都の狩猟免許試験日程と「抽選制」のリアルな突破法
東京都内で狩猟免許を取得しようとする際、最大の関門となるのが「受験枠の確保」です。地方自治体では申請者全員が受験できるケースが多いのに対し、東京都環境局が実施する狩猟免許試験は会場キャパシティの都合上、各回定員約230名程度の事前抽選制が採用されています。
試験は例年、夏季から秋季にかけて年2〜3回程度実施されます(令和8年度実績では第1回が7月中旬、第2回が8月29日、第3回が秋頃に設定)。申込受付期間は試験日の約1か月半〜2か月前に設定されますが、受付期間自体が1週間から10日程度と非常に短いため、公式発表を見逃すとその年の受験機会を逃すことになります。
申込手順は以下のステップで進みます。
- ステップ1(事前申込):東京都環境局の指定様式(往復はがき等)に必要事項(氏名、生年月日、連絡先、希望試験回を第1〜第3希望まで明記)を記入し期日内に送付。
- ステップ2(抽選結果の受領):当選通知とともに本申請用の書類一式が返送される(落選の場合は次年度または別回へ)。
- ステップ3(本申請書類の提出):指定期日までに必要書類一式を揃えて環境局へ提出(簡易書留等)。
特に準備に時間を要するのが「医師の診断書」です。精神機能の障害や麻薬・大麻中毒者等に該当しない旨を証明する書類であり、かかりつけ医や精神科・心療内科で発行してもらう必要があります。受診先によっては予約が数週間先になる場合もあるため、抽選申込みの段階で受診可能な医療機関をリストアップしておくのが鉄則です。

狩猟免許4区分の特徴と費用一覧|わな猟・銃猟の難易度比較
狩猟免許は使用する猟具に応じて4つの区分に分かれています。東京都内で近年圧倒的な人気を誇るのが「わな猟免許」であり、次いで散弾銃やライフル銃を扱う「第一種銃猟免許」が続きます。
受験手数料は東京都環境局へ納付する5,200円(1区分あたり/既に他区分の免状を所持している場合は一部免除あり)ですが、取得までにかかる総費用は免許種別によって大きく異なります。特に銃猟の場合、免許取得後に警察署(警視庁)の公安委員会から「銃砲所持許可」を取得する必要があり、教習資格認定やガンロッカー設置、射撃教習費用などを含めると初期投資として15万〜20万円以上が必要です。
各区分の詳細と特徴を比較したデータは以下の通りです。
| 免許区分 | 対象猟具・特徴 | 初期費用の目安 | 難易度・実技のポイント |
|---|---|---|---|
| わな猟免許 | くくりわな、箱わな、囲いわな(イノシシ・シカ等) | 約2万〜4万円(講習会費・器具代含む) | ★☆☆☆☆ 法定猟具と違法猟具の判別、わなの架設実技 |
| 第一種銃猟免許 | 散弾銃、ライフル銃、空気銃(すべての装薬銃・気銃) | 約15万〜30万円(銃所持許可手続き一式を含む) | ★★★☆☆ 銃器の点検・分解結合、装填・射撃姿勢・受渡動作 |
| 第二種銃猟免許 | 空気銃(エアライフル・ガス銃)のみ | 約10万〜20万円(銃所持許可手続き一式を含む) | ★★☆☆☆ 空気銃の点検、圧縮操作、射撃姿勢、鳥獣判別 |
| 網猟免許 | むそう網、はり網、つき網、なげ網(鳥類等) | 約2万〜4万円(講習会費・網代含む) | ★★☆☆☆ 網の展開・架設、使用可能網の規格判定 |
なお、一部の自治体では鳥獣被害対策の担い手育成を目的に「狩猟免許取得費用に対する補助金制度」を設けていますが、東京都内の区部(23区)では補助金が設定されていないケースが主流です。多摩・西多摩地域(八王子市、青梅市、奥多摩町など)にお住まいの方は、市町村の農林課等に問い合わせることで受験料や講習料の半額〜全額助成を受けられる場合があります。
【実態検証】合格率80〜90%の裏側|知識・実技試験で初心者が落ちる落とし穴
東京都の狩猟免許試験における合格率は、例年80%〜90%前後と高い水準を維持しています。この数字だけを見ると「誰でも簡単に受かる国家資格」と思われがちですが、実態は異なります。試験当日は「知識試験」「適性試験」「実技試験」の3段階で進み、各段階で足切りが行われます。
午前中に実施される知識試験(三者択一式・30問/70%以上で合格)は、鳥獣保護法、猟具の取り扱い、鳥獣の生態・識別から出題されます。過去問の反復練習を行っていれば問題なく突破可能ですが、落とし穴となるのは午後の実技試験です。
実技試験は持ち点100点からの減点方式(70点以上で合格)で行われ、以下の3項目で審査されます。
- 猟具の取扱い:
- 【銃猟】:模造銃を用いた銃の点検、分解・組み立て、装填・脱包の動作、安全確認、銃の受渡し、射撃姿勢の保持。銃口を試験官や他人へ向ける「銃口管理違反」は即座に大幅減点または一発不合格となる。
- 【わな猟】:提示された各種わな(くくりわな・箱わな・トラバサミ等)から「法定猟具」と「使用禁止猟具(無銘板、規格外サイズ、トラバサミ等)」を正しく選別し、指定されたわなを規定時間内に安全に架設・作動させる。
- 距離目測(銃猟のみ): 300m、100m、50m、30mなどの目視距離を判定するテスト。目測の狂いは誤射リスクに直結するため厳正に採点される。
- 鳥獣判別: 提示されるイラストや写真を瞬時に「狩猟鳥獣(獲ってよい鳥獣)」か「非狩猟鳥獣(保護鳥獣)」かを答え、狩猟鳥獣の場合はその正式名称(例:マガモ、カルガモ、キジ、タヌキ、ハクビシンなど)を答える(全16問前後、制限時間各5秒程度)。カラス類(ハシブトガラス・ハシボソガラス)やカモ類のメスの識別など、類似種の見分けで失点する受験者が後を絶ちません。
一次試験(知識)を通過しても、午後の一発退場や減点の累積で不合格通知を受け取る受験者が毎回確実に10〜20%存在するのが現場のリアルです。

東京都猟友会の事前講習会は受けるべきか?現場記者が明かすメリットと受講の実態
「独学だけで合格できるのか? それとも講習会に行くべきか?」――これは初心者が最も悩むポイントです。結論から言えば、一般社団法人東京都猟友会が主催する「狩猟免許事前講習会」は、可能な限り受講することを強く推奨します。
事前講習会は試験日の約1〜2週間前に開催され、受講料は約1万円前後(テキスト代・模擬問題集込み)です。この講習会が決定的に重要な理由は、「本番で使用される模造銃や実際のわな器具に直接触れ、手順を身体で覚えられる唯一の機会」だからです。
実際の受講者や合格者の証言を検証すると、独学受験者の多くが「教科書の写真だけでは、くくりわなのバネの硬さや安全ピンの抜き差し感覚が全く分からなかった」「二連銃の折損動作や安全装置の位置を本番で初めて触ってパニックになった」と述懐しています。一方、事前講習会では猟友会のベテラン指導員が「試験官がどの動作を減点対象として注視しているか」「鳥獣判別で出題されやすい引っかけ問題」をピンポイントで指導します。
時間と費用の追加負担はあるものの、不合格になって次回の抽選(半年〜1年後)を待つリスクを考慮すれば、受講による費用対効果は極めて高いと言えます。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|東京で免許を取ってもすぐには撃てない?
ネット上の情報やSNSでは「狩猟免許を取ればすぐに週末ハンターとして山に入れる」という短絡的な言説が散見されますが、これは明白な誤解です。東京都で免許を取得する都市型ハンターが直面する3つの現実を整理します。
第1の盲点:都内市街地は全面「禁猟区」である事実
東京都の面積の大半(23区内および多摩地域の平野部・住宅地)は鳥獣保護区や銃猟禁止区域に指定されています。実際に狩猟が可能なエリアは、奥多摩町、檜原村、青梅市、あきる野市などの西多摩山間部に限定されます。そのため、都内在住ハンターの多くは山梨県、長野県、群馬県、栃木県など隣接県へ遠征し、「狩猟者登録」を行って活動しています。
第2の盲点:銃猟における「公安委員会の壁」
前述の通り、第一種・第二種銃猟免許はあくまで「環境省(都道府県)が認めた狩猟の資格」に過ぎず、実銃を所持する権利ではありません。警察署の生活安全課で行われる銃砲所持許可申請では、厳格な身辺調査(家族・近隣住民・勤務先への聞き取り、借金歴、犯歴、精神病歴の調査)が行われ、免許取得から実際に銃を手にするまで最短でも4〜6か月以上の期間を要します。
第3の盲点:捕獲後の「止め刺し・解体場所」の確保
わな猟でイノシシやシカが掛かった場合、生きた状態の動物に近寄って失神・失血死させる「止め刺し」を自力で行わなければなりません。また、捕獲した獲物を解体・精肉する設備や、残滓(内臓や骨)を適切に埋設処理する土地の確保が都市部在住者にとって最大の物理的障壁となります。地域の猟友会支部や有害鳥獣捕獲隊との連携なしに、完全単独で狩猟を完結させることは現実的に不可能です。
【プロの結論】都市型ハンターとして狩猟を始めるべき人・慎重になるべき人の判断基準
狩猟は自然の恵みを享受する魅力的な活動である一方、一歩間違えれば重大事故につながる危険性を孕んでいます。自身の生活環境や適性を見極めた上で挑戦することが肝要です。
- 向いている人:
- 週末に多摩地域や隣接県の山林へ定期的に通う時間的・経済的余裕がある人
- 地元の猟友会やコミュニティに礼節を持って参加し、指導を素直に受け入れられる協調性のある人
- 命を奪い、肉を処理する作業に対して強い衛生観念と覚悟を持てる人
- 慎重になるべき・おすすめできない人:
- 「レジャー感覚・キャンプの延長」だけで獲物を解体・保管する具体的な計画がない人
- 安全確認手順や法令順守を軽視し、「これくらいなら大丈夫」と自己流に走る傾向のある人
- 家族や同居人から銃の保管や残滓処理について十分な理解と同意を得られていない人

【狩猟免許試験 東京】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京都の狩猟免許試験に過去問集や公式テキストはありますか?
A1:環境省や東京都が公式に過去問題を一般公開・配布しているわけではありません。しかし、全日本狩猟倶楽部が発行する『狩猟読本』や『狩猟免許試験例題集』が事実上の公式テキストとなっており、東京都猟友会の事前講習会に申し込むとこれらの教材一式が入手できます。独学の場合も書店やオンラインで例題集を取り寄せて対策することが可能です。
Q2:試験当日の服装や持ち物で注意すべき点は?
A2:実技試験では銃の構えやわなの架設を行うため、動きやすい服装(長袖・長ズボン・スニーカーや作業靴)が必須です。サンダルやスカート、過度に華美な服装は安全管理上減点対象となる恐れがあります。持ち物は受験票、筆記用具(HB鉛筆、消しゴム)、昼食のほか、本人確認書類を持参してください。
Q3:20代や女性の受験者はどのくらいいますか?
A3:近年の東京都の試験会場では、20〜30代の若年層や女性の受験比率が全体の3〜4割近くに達することも珍しくありません。農商工連携や地域活性化、アウトドア志向など受験動機は多様化しており、年齢や性別を問わず誰もが公平に挑戦できる環境が整っています。
Q4:一度取得した狩猟免許の有効期限と更新手続きはどうなっていますか?
A4:狩猟免許の有効期間は3年間です。3年ごとに適性検査(視力・聴力・運動機能等)を含む更新講習を受ける必要があります。更新を怠ると免許が失効し、再度新規で試験を受け直すことになるため、住所変更の届出や更新年の手続き管理を確実に行う必要があります。
まとめ:綿密な事前準備と日程管理が東京での合格を掴む鍵
東京都における狩猟免許取得は、「事前抽選の枠を勝ち取ること」と「実技試験の安全動作を完璧に身につけること」の2点に集約されます。試験自体のペーパーテストの難易度は決して高率なものではありませんが、大都市特有の定員制や厳格な採点基準を甘く見ることは禁物です。
2026年度の受験を目指す方は、東京都環境局のホームページを定期的に確認して申込受付開始日を正確に把握し、医師の診断書の手配と東京都猟友会の事前講習会受講をセットで計画してください。安全第一の正しい知識と技術を身につけ、自然と向き合う第一歩を着実に踏み出しましょう。 (出典: 狩猟免許試験 東京(Yahoo!ニュース))